鶴の仕返し!? むかーしむかし、あるところに、ガウリイというおじいさんがいました。 ある日、ガウリイじいさんが山へと向かう道を歩いていると、 チーズの代わりに金貨の置いてあるねずみ捕りにかかってる鳥がいました。 ガウリイじいさんはその鳥に向かって行き・・・素通りしました。 「・・・って、ちょっと!待ちなさいよ!!」 ガウリイじいさんはおかしな声に気付いて振り返りました。 しかし、彼には特に変わったものに気がつきませんでした。 「何だ?別に何もないじゃん」 そのままガウリイじいさんはすたすたと歩き始めました。 「だー!!ここにもがいているかわいそうな鳥がいるでしょうが!!」 「あー、ほんとだー」 「この罠をはずさんかー!」 「ったく、しょーがねーなー。・・・ふっ!」 気合一閃!ガウリイじいさんは持っていた杖で罠を両断しました。 「ありがとうございます、このお礼は必ず・・・」 鳥はそう言って、しっかりと金貨も取って帰りました。 ガウリイじいさんが家に帰って一服していると、 栗色の髪の毛の女の子がやってきました。 「先ほどは助けていただき、ありがとうございます。 つきましてはひとつ、恩返しをさせてください」 女の子はそういうと家の中に入りました。 「では、この部屋で仕事をさせていただきます。 けど1つ・・・決して見てはいけません」 奥の部屋に入った女の子はなにやらごそごそ作業をはじめました。 しばらくして、ガウリイじいさんはあることに気がつきました。 女の子が通っていった後に白い羽がてんてんと落ちていたのです。 こ、これはまさか、よく言う鶴の・・・なんとか!? ガウリイじいさんは扉を開けました。すると・・・ 女の子が部屋にあった金貨などを袋に詰めて、窓から逃走しようとしてました。 「お、おい!鶴のなんとか、するんじゃなかったのか!?」 「ふっ、だってあたし、鶴じゃなくてサギよ!」 あとがき(つけたし?) 女の子=リナさんでし。